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インタビュー

「企業は、社会課題にどう関われるだろう。」
——寄付だけではない。キボッチャが考える、企業と地域の新しい接点

2026.10.04/OSUSO JOURNAL 編集部
キボッチャの屋外スペース

社会課題に企業が関わる。

そう聞くと、寄付や協賛を思い浮かべることが多い。

お金を出す。
活動を支援する。

もちろん、それも大切な関わり方だ。

でも、企業が持っているものは、お金だけではない。

人がいる。
社員がいる。

事業を通じて培ってきた経験がある。

では、その力を別の形で社会課題につなげることはできないだろうか。

「支援する企業」ではなく、「一緒につくる企業」になる。

キボッチャでは、そんな企業との関係が考えられている。

「村長」と呼ばれる経営者たち

キボッチャの運営を支えるステークホルダーの一つに、「村長」と呼ばれる経営者がいる。

村長という名前は、少し不思議に聞こえる。

けれど、その背景には、スマートエコビレッジを運営側だけで完成させるのではなく、さまざまな人と一緒につくるという発想がある。

経営者が参加する。
企業が参加する。

そこから、地域や暮らしを支える新しい仕組みを考える。

お金を渡して終わるのではなく、
その企業だから持っているものを、社会の中でどう生かせるかを考える。

社員が参加することにも意味がある

取材では、企業との関係をCSRだけでなく、社員の福利厚生などとも接続できることが語られている。

社員自身が防災について知る。
実際に地域と関わる。

企業にとっても、社員にとっても意味のある体験になる。

そして、その参加が地域側にも価値を生む。

ここでは、
「企業が社会のために何かを犠牲にする」
という一方向の関係ではない。
企業にも意味がある。
社員にも意味がある。
地域にも意味がある。

関わる人それぞれに価値があるから、関係を続けやすくなる。

公共領域に、民間の力を持ち込む

取材では、「公共に委ねるだけではない状態の中で、自分たちの生活インフラを民間として作っていく」という考えも語られている。

これは、行政を否定する話ではない。

行政が担うものとは別に、
民間だからできることも使っていく。

企業が持つ人材。
事業を動かす力。
企業同士の連携。

それらを、暮らしや地域の課題と接続していく。

社会課題を「誰の仕事か」で区切るのではなく、自分たちに何ができるかで考える。

そこに、キボッチャが考える民間インフラの一つの意味がある。

あなたの会社には、何があるだろう

社会課題への関わり方を、「いくら寄付できるか」だけで考えると、できる企業は限られてしまう。

でも、
社員が参加できる。
知識を提供できる。
別の企業とつながることができる。
自社の事業を生かせる。

そう考えれば、入口はもっと増える。

OSUSOの考え方に重ねるなら、
「いくら出せるか」ではなく、「何をおすそわけできるか」。

企業が事業のために培ってきたものは、
別の場所では、
誰かの暮らしを支える力になるかもしれない。

会社が社会と関わる方法は、
寄付という一つの形だけではない。

原 綾香
この記事の構成・監修
原 綾香 はら あやか
言語戦略コンサルタント/元アナウンサー・OSUSO JOURNAL 編集監修

NHK秋田放送局・UTYテレビ山梨(TBS系列)でアナウンサーを務め、取材・構成・番組演出まで担当。NHK放送局長賞を2度受賞。その後、経営者向けコーチング会社で営業No.1を決める「S-1グランプリ」に女性で初めて完全優勝。現在は言語戦略コンサルタントとして、経営者のスピーチや営業のプレゼンを支援。「言葉が変われば、選択が変わる」を軸に、事実と当事者の尊厳を大切にした記事づくりを監修しています。

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