アスレチカがOSUSOと広げる「挑戦を支える経済圏」
アスリートのセカンドキャリア。
長年、スポーツ界で課題として語られてきたテーマに、独自のアプローチで向き合うのが「アスレチカ」です。
代表の宮越悠輔氏が目指しているのは、単に引退後の仕事を紹介することではありません。
アスリートが自分自身を理解し、社会とつながり、自らの意思で人生を選択できる環境をつくること。
そして今、OSUSOとの連携を通じて、資金支援だけに頼らない新しいアスリート経済圏の構築を目指しています。
宮越氏に、アスレチカを立ち上げた原点と、OSUSOとの出会いによって広がる可能性について聞きました。

CHAPTER 01「一流のアスリートは、一流のビジネスパーソンにもなれる」
そもそも宮越さんが、アスリートのキャリア支援を始めようと思われたのは、どんなきっかけだったのでしょうか。
宮越:もともと学生時代から、いつかスポーツに恩返しができるような仕事をしたいと思っていたんです。
それで、大学時代の親友と一緒に立ち上げたのがアスレチカです。
僕自身、アスリートが持っている能力って、ビジネスの世界でもすごく活かせると思っているんですね。
目標に向かって努力できることや、結果に対して自分を律すること、失敗しても挑戦し続けること。
そうした力をスポーツ以外の世界でも発揮できるようにしたいんです。
アスリートのセカンドキャリアというと、引退後の就職支援という印象がありますが、アスレチカは少し違いますよね。
宮越:そうですね。
僕たちが大切にしているのは、まず自分自身を知ることなんです。
自分はどんな価値観を持っているのか。
どういう人生を送りたいのか。
どんな仕事をしたいのか。
それをしっかり言語化して、自分自身を理解する。
その上で社会を知り、自分と社会をつなげていく。
半年間のプログラムでは、そういうことを大切にしています。


CHAPTER 02競技の外に出ることで、競技の可能性も広がる
実際にプログラムに参加したアスリートの方々には、どんな変化が生まれていますか。
宮越:本当にいろいろなケースがありますね。
例えば、元日本代表のバレーボール選手が農業に挑戦していたり、一度競技を離れた選手が、もう一度プロに戻ったり。
ラグビーの日本代表選手として活動しながら、プログラム期間中に起業した選手もいます。
僕たちとしては、どの道に進むことが正解というのはないと思っているんです。
大切なのは、自分で選べるようになることですね。
興味深いのは、キャリアについて学ぶことが、競技そのものにもプラスの影響を与えているという点です。
宮越:そうなんです。
将来のために社会を知ったり、ビジネスを学んだりすることで、むしろ競技のパフォーマンスが上がるケースもあるんですよ。
自分で考えて行動する力がつくので、競技への取り組み方も変わってくるんだと思います。
アスリートの世界って、どうしても競技中心になりやすいんです。
でも、外の世界を知ることで、自分の可能性が広がる。
それが競技にも良い影響を与えるというのは、非常に面白いところだと思っています。
CHAPTER 03OSUSOとの出会いは、新しいファンドレイジングへの関心から
今回、OSUSOを活用しようと思われたのは、どんなところがきっかけだったのでしょうか。
宮越:もともとは知人からの紹介ですね。
そこで、こういう新しいファンドレイジングの仕組みがあるんだと知りました。
僕たちは非営利型の活動をしているので、スポンサーを増やしていきたいという思いが以前からあったんです。
特にマイナー競技のアスリートの中には、収入が少ない中で競技を続けている選手もたくさんいます。
そういう人たちからお金をいただきながら支援を続けていくことには、難しさを感じていました。
だからこそ、経営者の皆さんとつながる仕組みには可能性を感じたんです。
数ある支援の仕組みの中で、OSUSOに共感された理由は何だったのでしょうか。
宮越:そもそも、こういう仕組みがあると初めて知ったのがOSUSOだったんです。
それに加えて、立ち上げた方の思いや経験にも共感しました。
東日本大震災を経験されて、そこからどんな思いで事業をつくってきたのか。
そういう背景も含めて、共感する部分が大きかったですね。
僕自身、ビジョンを語り続けることを大切にしているので、そこはすごく通じるものがあったと思います。

CHAPTER 04お金だけではない。
経営者との出会いがアスリートの未来を変える
OSUSOとの連携で、アスレチカの活動にはどんな可能性が生まれると感じていますか。
宮越:やはり、経営者の皆さんとの接点が増えることですね。
もちろん資金面での支援もありがたいんですが、僕たちにとっては、それだけではないんです。
アスリートが社会を知ることが非常に重要なので、いろいろな経営者の方々と出会えること自体に価値があります。
経営者の方々が持っている経験や知識、人脈を、アスリートの成長につなげていきたいんです。
アスリートが経営者から学ぶだけでなく、経営者側にも変化が生まれるのでしょうか。
宮越:そうですね。
実際に、アスリートと関わることで、経営者の方々も勇気をもらったり、刺激を受けたりしているんです。
アスリートを応援することが、自分自身の活力にもなっている。
そういう関係はすごくいいなと思っています。
支援する側とされる側という一方通行の関係ではなくて、お互いが高め合える。
そういうコミュニティをもっと広げていきたいですね。


CHAPTER 05100人の経営者と、アスリート経済圏をつくりたい
今後、OSUSOとの連携を通じて、どんな未来を実現していきたいですか。
宮越:まずは100人の経営者サポーターを集めたいと思っています。
ただ資金を支援していただくだけではなく、経営者の皆さんが持っているスキルや人脈を、アスレチカの活動と掛け合わせていきたいんです。
そして最終的には、アスレチカの経済圏をつくりたいと思っています。
アスリートを支援するだけでなく、僕たち自身がビジネスの場をつくって、そこでアスリートが活躍できるようにする。
そうすれば、支援されるだけではなく、自分たちで価値を生み出していけるようになりますよね。
一人ひとりのアスリートの人生を支えるところから、アスリートが活躍できる社会の仕組みそのものをつくっていくということですね。
宮越:そうですね。
一流のアスリートは、一流のビジネスパーソンにもなれる。
僕はそれを証明していきたいと思っています。
そのためにも、僕自身がビジョンを語り続けて、行動し続けることが大事だと思っています。
OSUSOとの連携によって、同じ思いを持つ経営者の皆さんと出会い、一緒に新しい仕組みをつくっていけたらと思っています。
競技に打ち込んできた経験は、引退とともに終わるものではない。
自分を知り、社会を知り、新しい世界へ飛び出したとき、その経験は別の価値へと変わっていく。
宮越 悠輔一般社団法人日本スポーツキャリア協会 代表理事
アスレチカビジネスアスリートクラブ。アスリート×経営者のチカラで、日本の国力と、子どもたちの未来を変える。


